富嶽三十六景
模倣・版画
   
   北斎の版画を何度も見るうちに興味が湧いてきた。
以前に映画「百日紅」を見たのも関わりがあるかもしれない。

http://takayukiyamada.cocolog-nifty.com/takayuki/2015/06/post-773d.html

そこで版画を作ってみたくなった。
北斎の真似をして版画を作る。
対象は「富嶽三十六景」

勿論「版木」を彫るわけでもないのでPCの中で
出来ることを試行してみる。
まず「版画作成の手順」は

http://www.ne.jp/asahi/kaki/hp/uk_doc01.htm

を参考にした。

1.版下:
 まず、絵師が墨一色で「版下絵」を描きます。

2.墨版:
 検閲をパスした絵は彫り師に渡され、まず「墨版」といわれるモノクロの版が彫られます。

3.色版:
 カラーの版画を作るためには、色ごとの版木を用意します。

4.摺り:
   いよいよ摺りの段階です。すべての版がズレないよう、
  細心の注意を払いながら
11枚重ね摺りされていきます。

5.完成:
  これで完成。絵師、彫り師、摺り師のみごとなチームワークで、
  みごとな錦絵が完成しました。

★PCでの作業:
 *画像ソフト「GIMP」を使用した。
1」版下、墨版に相当する線図を作成する。
2」色版・・・各色に応じた図を作成
3」摺り・・・色版を順次重ねる
4」仕上がり、完成

★感じたこと
1」北斎の画才は言うまでもないが
  彫師の繊細な刃先の動きが感じられた。
  また、摺師の微妙な色合いの出し方や
  グラデーションに職人技を感じた。
2」PC上の問題
  *本図に近い色を「スポイト」で採取するのは簡単だが
   原図には混色されている所が多いので近似色で我慢した。
  *原図のグラデーションを真似る事が難しく・・・
   これも適当な近似的なもので我慢した。
  *レイヤー操作を多用出来るので透かしコピーが出来たり
   レイヤーの合成など有効に使えた。
3」作成時間
  *線図を作る操作、更に微細な色部分の色描写などで
   相当に面倒で時間が掛かる。
4」最初の2,3枚は可能だが・・・
  後は何枚出来るか???
  

   
   
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