甲州犬目峠     
   ★北斎:富嶽三十六景
★甲州犬目峠(こうしゅういぬめとうげ)
現在の山梨県上野原市犬目・・・の辺り
江戸時代・・
甲州街道の野田尻・山梨県上野原市から少し行くと犬目という宿がありました。
犬目宿から桂川沿いの下鳥沢宿へと下る途中の峠を描いたといわれています。

*地図:
                                             




*作成:作品:
作成は 天保1~天保3年(1830-32)頃
と言われている
木版多色刷 横大判錦絵
24.5×37.3cm
北斎にしては珍しく、大らかでのんびりとした雰囲気の作品です
犬目の地元では「遠見」という高台から見た富士を北斎が描いたと伝えられているが、
他の見方もあるようです。
富士中央部の白筋は吉田大沢、富士左裾部の山並みは愛鷹山系の
特徴とすると、北東・北北東から見る風景のようですが、
富士の山頂の表情は、北側から見る三峰形様に描かれています。
北斎は旅人がふと目にした富士の感動を、そのまま絵にしたのかもしれません。

*風景:
本図で北斎は、高さによって見え方が変わっていく富士山の表情を
 白、藍色、茶色の三色で摺り分けることによって巧みに描き出している。
                             



 【藍色・・・が強調されていない画像もある】





*版画の特徴:
ここでも「拭き下げぼかし」が使われている。                       
版木ではなく摺師が水分の調整でぼかす、
高度な技術が必要な部分。









★原図として下記を借用した。
 

wikipedia.org
Inume pass in the Kai province.jpg




★GIMPで作業する際にサイズを変更した。
*サイズ:「2452*1646」
*作成図:
 借用 原図    墨 版    
 
       
       
       
    完成図  
 

   
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